2月15日は涅槃会(ねはんえ)といいまして、お釈迦さまがお亡くなりになった日です。
お釈迦さまの最後のお言葉は「すべてのものは移ろいゆく。おこたることなくつとめなさい。」でした。お年は80歳でした。
お釈迦さまお誕生の地「ルンビニー」、修行とお悟りの地「ブッダガヤ」、初めてお説法された地ベナレスの「サルナート」、そしてお涅槃の地「クシナガラ」を四大聖地として巡礼をいたします。
私は7、8回巡礼をいたしました。仏跡巡礼は乾期の11月から3月頃までが適期なのですが、クシナガラは他の仏跡に比べて一番不便な砂漠の中にあります。
長時間のバスに揺られ、汗まみれ砂まみれでクシナガラのお釈迦さま大葬の跡に建立された涅槃仏の安置されてあるお堂に到着します。
するとどうでしょう。スリランカ・ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジア・チベットなどからの巡礼者も多く、五体投地の礼拝をしておられました。
私どもも礼拝して三帰依(南無帰依仏・帰依法・帰依僧)をパリー語(インドの古代語)で唱えましたところ、巡礼僧の皆さんも唱和して下さいました。
一同涙を流して感激し、言葉は通じませんでしたが仏教徒としてお互いに手をとり合って喜びました。
同行者が煙草を取り出して一服しますと、各国の坊さんたちも手を出されましたので、皆さんに布施をいたしましたところ「日本のタバコはとてもおいしい」と満足そうに一服されました。
(園長 今湊良敬)
ルンビニー
ブッダガヤ
サルナート
クシナガラ