「見立て」の感性を大切に

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現代の子どもたちはバーチャルリアリティ(仮想現実)社会の洪水の中に住んでいます。

土曜・日曜の朝、夕のテレビはアニメだらけです。幼児たちが大好きなアニメです。

しかもそれが直ぐに遊びに取り込まれています。新聞紙を丸めて剣を作ったり、又、新聞紙を羽根の様に折って背中につけたりして遊んでいます。

園長は剣を作るのを手伝ったり、羽根を背中にとめたりと大忙しです。園長も遊びに参加しようと土曜・日曜のテレビのアニメをガンバッテ視聴しておりますが、ヒーロー・ヒロインの名前はとても覚え切れません。

しかし幼児たちは実によく知っています。特徴をよく捉えて自分がヒーロー・ヒロインになって友だちと遊んでいます。最強銀河究極ゼロ・トッキュウジャー・仮面ライダーガイム・ハピネスチャージプリキュア・ドラゴンボール・妖怪ウオッチなどなど。

幼児時代はまだまだ未分化の世界に住んでいますが、やがて少年時代へ成長します。

この夢の世界から現実へ移って行く時に大切に育てたいのが「見立て」の感性です。自分なりにイメージする力です。想像(イメージ)は創造(クリエイト)の源泉です。

幼児時代のさまざまな体験が蓄積されて想像力のもととなります。それも同年齢の、さまざまな性格をもつ子どもたちと一緒に、教え合い、学び合って、自分なりのイメージする力が育っていきます。

このことが、やがて文学・美術・音楽などさまざまな分野での創作活動に展開することになります。

この正反対が今日のテレビのコマーシャルです。自分でイメージしなくても、勝手に映像を押しつけています。

素晴らしくよく製作してある映像の欲望をくすぐるようなコマーシャルで、すっかり洗脳されているのではないでしょうか。

(園長 今湊 良敬)

 

 

hane

2014年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ahjk7h65f89yq3iot6o4