5月から6月にかけて幼稚園や学校では医師による内科や歯科の健診が実施されます。
幼児たちにとりましては内科健診は自分の「からだ」を知るよい機会です。
園児たちには絵本や紙芝居などの教材を使用して、健康に一番大切な「からだ」に興味・関心をもつようにお話ししています。年長組5歳児たちは体の中の諸器官についてさまざまな知識をもっています。心臓や胃について知っている子どもたちが多くおりました。肺や腸についてはあまり知ってないようです。御家庭で熱を出したり、下痢をしたりした時に御両親がいろいろ話をして手当をされたからでしょう。
先日芸術新潮5月号に「よみがえれ、仏像」が特集されておりました。京都嵯峨野清凉寺のお釋迦さまの胎内に絹製の五臓六腑が納められていたと写真も掲載されてありました。
さて、そこで幼稚園の子どもたちに平安時代のお釋迦さま胎内の五臓六腑に負けないよい教材はないものかと探しましたところ、ありました。ドイツ製のお人形でお腹を開くと五臓六腑が紐でつながって、ゾロゾロと引き出せる仕掛けでした。子どもたちは興奮しながら触れて、自分の「からだ」とくらべてお話しをしていました。
先日の父母の会の際年長組のクラス懇談会にご覧に入れたところお母さまもビックリして感心しておられたとのことです。
ちょっと話は変わりますが、年少組3歳児さんは内科健診の際お母様に付添って頂いても泣く子もおりますのに、歯科健診の際は泣く子がおりません。これはどうしたことなのかといつも不思議に思っておるところです。ともあれ今年も無事終りました。 (園長 今湊良敬)