幼稚園教育の基本を示す「幼稚園教育要領」には、「幼児の生活経験が、それぞれ異なることなど考慮して、幼児一人一人の特性に応じ、発達の課題に即した指導を行うようにすること」とあります。
本園では入園された際に「幼児生活調査票」を書いて提出して頂きました。さまざまな家庭環境で育っておられることが窺えます。
「家庭格差」という言葉があります。子どもたちの育った家庭環境や地域の状況によって、子どもたちの生育の年令段階で体験してほしいことがしっかりと体験できない子どもたちが増えているということです。
幼児期における体験は「原体験」としてとても大切です。今日、子どもたちの体験格差を考えますと、小学校教育やその後の教育の基礎を培う幼稚園の教育の場で、幼児たちに望ましい体験活動を沢山用意したいと計画しています。
(園長 今湊良敬)