皆さま「越後七不思議」という文言をお聞きになったことありませんか。
今日から750年以前のことです。承元元年(1207年)、35歳の親鸞聖人は、「念仏停止」の罪により越後へ流罪となり、その後、赦免になられますが、それまで7年間を越後で生活・布教されました。
現在の上越市で2ヶ年。その後新潟市に移られ、蒲原地方で布教されること5ヶ年。42歳で関東へ移られるまで説法に精進されました。
その間、さまざまな奇跡を起こしたといわれ、それらが「越後の七不思議」として伝承されています。すぐ近くの中央区鳥屋野の「逆さ竹」旧跡もその一つです。市の公園として整備されてあります。どうぞおでかけになって見て下さい。
親鸞聖人は90歳の11月28日に死去されました。幼稚園では、11月26日に親鸞聖人報恩講をおつとめさせていただきます。
この報恩講という「集会」は、ただ親鸞さまに感謝するという会ではありません。すべての人々を一切の差別なく救済すると誓われた阿弥陀如来と、それを説かれたお釈迦さま、このお釈迦さまの教えを伝えられたインド、中国、日本の高僧たちに感謝し、私たちもその教えを聴聞させていただくことを感謝するための集会が報恩講となりました。
親鸞さまの教えが一番学べるのが「歎異抄」です。岩波文庫で出版され、ベストセラーの一冊です。どうぞ手に取ってご覧ください。(園長 今湊 良敬)
越後七不思議