みんなちがって みんないい(長所と短所)

 

 

園は県立女子短期大学に幼児教育科の新設にかかわった責任から学生の教育実習を担当し、県立大学に移行した後もこども学科の学生の実習を担当いたしております。
毎年教育実習のオリエンテーションの際に実習生一人一人から、自分の長所と短所について発表してもらっています。
幼児たちを観察しておりますと、さまざまな生活態度が見られます。食事やお仕事をマイペースに、ゆっくりしているAちゃん。この子は食事やお仕事をゆっくり、丁寧にしている子。
おしゃべりして、友だちとふざけたりしているBちゃんはおちゃめで活動的な子。
反対にあまり友だちとかかわらない内向的なCちゃんは、自分の世界であそんでいる子とそれぞれの個性として見られます。
短所は長所でもあり、又、長所は短所でもあります。自分の個性を認められた子は自分に自信を持つことでしょう。
実習生に「自分の才能・能力を得意になっておごらず、短所だからといって卑屈にならないでほしい。その為には先ず自分自身の自己評価から始まる。日々成長している幼児たちです。一人一人にしっかりと寄り添って教育実習をしてください」と話しています。
 童話詩人金子みすゞは、その短かな人生で512篇もの詩を発表しました。その中でも保育者にとって大切に思われる詩が「私と小鳥と鈴と」です。その最後の一行が「みんなちがって みんないい」です。
 新潟中央幼稚園は仏教を建学の精神としております。仏教の精神は大慈大悲です。山川草木悉有仏性、すべてのものを抱擁する大きな愛です。金子みすゞは信仰心篤い家庭で育ちました。すべての「いのち」を愛する詩情が溢れていますね。(園長 今湊 良敬)

 

金子みすゞ遺稿

 

 

 

金子みすゞ記念館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nckgdrctr