新潟中央幼稚園建学の精神は仏教の伝統に基づく人格形成であります。子どもたちにはお釈迦樣が説かれた「和顔愛語」を「いつもにこにこ、やさしいことばで友だちと仲よく遊びましょう」とお話しております。
この「愛語」を良寛さまは、「すべて言葉というものは、しみじみと言うべし」と「やさしく、心をこめて話しなさい」と言われました。私の感動したのは道元さまのお言葉です。「面と向かって愛語をかけてもらううれしさもさることながら、自分に対する愛語・・・彼はじつによくやってくれている・・・といった言葉を、他の人の口から伝え聞いた時は、直接聞くよりも更に感動する。これは逆の場合も同じである」と申されました。
思いやりのある言葉かけは、自分自身を豊かにするだけでなく、人をも生かし、いきいきとさせるとお釈迦さまはおっしゃいました。(園長 今湊 良敬)