8月に開催された関東地区教員研修新潟大会の記念講演は慶應大学の教育経済学者中室牧子先生の「教育に科学的根拠(エビデンス)を」でした。
人間の成長にはIQ(知能指数)を伸ばすことも大切だが、もっと本源的な能力を伸ばす必要がある。それは「非認知能力」と呼ばれる能力、具体的には「やり抜く力」「自制心」「忍耐強い」といったものである。
この「非認知能力」を高めるには一番大切なのが幼児期の教育である。ですから国は幼児教育にうんと投資すべきである。・・・という教育経済学者らしい講演でした。
このお話しの中で大変気になるお話しがありましたので御紹介しましょう。
「夏休みの宿題を長い夏休みの中でいつやりましたか?」という質問で「自制心」の調査をしたところ「宿題を最後の方でやる子どもだった」と答えた人は、大人になってから禁煙ができないし、ダイエットができないし、貯金ができていない大人になっていることがわかったそうです。(大阪大学行動経済学研究科池田新介著「自滅する選択」より)
皆さまいかがですか。気になりますね。
幼稚園での遊びを通して「自制心」「がまんする力」「がんばる力」が育つようにいたしております。
お父さま、お母さまもガンバリましょう。(園長:今湊 良敬)
中室牧子先生の著書
池田新介先生の著書